既存の作業を Oleafly に取り込む
プロジェクトのアーカイブを読み込む、文書を変換する、arXiv のソース一式を取り込む、GitHub リポジトリをコピーする、LaTeX プロジェクトを Typst プロジェクトに変える、のいずれかを行います。
新規プロジェクト → プロジェクトを読み込む を選ぶか、ライブラリの 読み込む を使います。Oleafly は新しいローカルのプロジェクトを作成し、元のファイルやリポジトリには手を加えません。読み込むものが独自の Git リポジトリを持っていない限り、読み込んだファイルは、プロジェクトの最初の Git コミットになります。コミットの名前は Create project です。

手元のものに合う方法を選ぶ
「手元のものに合う方法を選ぶ」セクション| 手元にあるもの | 読み込みの方法 | 作成できるプロジェクト |
|---|---|---|
| 完成したプロジェクトのフォルダ | 既存のプロジェクト (.zip) | アーカイブされたソース、図、参考文献、ローカルのスタイルファイル |
| Word 文書 | Word 文書 (.docx) | LaTeX、Markdown、Typst |
| Markdown 文書 | Markdown 文書 (.md, .markdown) | LaTeX または Typst |
| HTML 文書 | HTML ページ (.html, .htm) | LaTeX、Markdown、Typst |
| Typst 文書 | Typst 文書 (.typ) | LaTeX または Markdown |
| arXiv の論文 | ID または URL を指定する arXiv の論文 | 論文の LaTeX ソース一式 |
| GitHub リポジトリ | GitHub | リポジトリに接続されたローカルのプロジェクト |
| 編集できるソースのない PDF | Oleafly ツール → PDF 変換 | 選んだツールに応じて再構成された LaTeX、Markdown、Typst |
| すでに Oleafly にある LaTeX プロジェクト | コマンドパレットの Typst のプロジェクトに変換 | 新しい Typst プロジェクト(LaTeX プロジェクトはそのまま残ります) |
同じ執筆形式を選べるのは、Oleafly がその選択肢を出した場合だけです。Markdown や Typst のファイルを元の形式のまま使うには、その形式の白紙のプロジェクトを始め、ファイルツリーからソースファイルを追加します。
プロジェクトのアーカイブ全体を読み込む
「プロジェクトのアーカイブ全体を読み込む」セクションすでに動作するソースツリーがあるときは、ZIP を使います。
- メイン文書、図、参考文献、ローカルのクラスファイルやスタイルファイルを 1 つのフォルダにまとめます。ソースで使っている相対パスは、そのまま保ってください。
- フォルダを
.zipファイルに圧縮します。 - 読み込む → 既存のプロジェクト を選び、ZIP を選択します。
- 読み込まれたファイルツリーで、星印の付いたメイン文書を確認します。
- コンパイルします。プロジェクトに別の LaTeX ツールチェーンが必要な場合は、コンパイラメニューから選びます。
たとえば、main.tex、references.bib、sections/method.tex、figures/plot.pdf を一緒にしておきます。ソースの ZIP なら、これらの関係が保たれます。PDF には、同じ編集可能なプロジェクト構造は含まれていません。
アーカイブにメイン文書の候補が複数ある場合は、コンパイルする前に、ファイルメニューから正しいものを確認します。
読み込みで使われる LaTeX コンパイラ
「読み込みで使われる LaTeX コンパイラ」セクション読み込んだ、または変換した LaTeX プロジェクトは 設定 → エンジン → LaTeX の既定のコンパイルエンジンで始まります。変更していなければ Tectonic です。既定が latexmk で、プロジェクトが pdfLaTeX、XeLaTeX、LuaLaTeX を指定している場合は、そのコンパイラが保たれます。読み込み時に Tectonic では扱えない機能が見つかると、エンジンのダイアログが開くので、別のものを選べます。新規プロジェクトの既定を設定すると Tectonic では足りないときを参照してください。
Word、Markdown、HTML、Typst を変換する
「Word、Markdown、HTML、Typst を変換する」セクション- 読み込む で、該当する文書の種類を選びます。
- ファイルを選択します。
- Oleafly が複数の変換先を提示した場合は、次に編集したい形式を選びます。LaTeX には「おすすめ」の印が付きます。
- Pandoc のセットアップを求められたら完了させます。Oleafly は、互換性のあるインストールを使うことも、管理下のバージョンをダウンロードすることもできます。
- 新しいプロジェクトを開いてコンパイルし、元のものと見比べます。
変換は Pandoc を通じてローカルで実行されます。Word や HTML の読み込みでは、埋め込まれたメディアもプロジェクトに取り出されるので、変換後のソースからそれを参照できます。LaTeX プロジェクトに読み込んだ Markdown 文書は、引用も保たれます。[@key] は \citep または \citet になり、参考文献ファイルも一緒に取り込まれるので、参考文献パネルには最初から資料がそろっています。
これからの作業に合う変換先を選びます。
- LaTeX は、論文誌のテンプレート、細かな組版、タグ付き PDF のワークフローに向いています。
- Markdown は、より軽いソース形式と、幅広い文書変換に向いています。
- Typst は、高速なコンパイルと、Typst ネイティブのテンプレートに向いています。
変換では、ソース形式が公開している範囲で文書の構造が保たれます。Word 固有のページレイアウト、独自の HTML スタイル、手作業で調整した表、引用、複雑な数式には、それでも手直しが必要になることがあります。元のファイルを削除する前に、見出し、リスト、表、数式、リンク、引用、画像の配置を見比べてください。
arXiv のソース一式を読み込む
「arXiv のソース一式を読み込む」セクションarXiv の論文 を選び、2401.01234 のような識別子か、arxiv.org/abs/... の URL を貼り付けます。Oleafly は投稿されたソース一式をダウンロードし、LaTeX プロジェクトとして開きます。
著者が書いた編集可能なソースが必要なときは、この方法を使います。読み込みダイアログから始めずに、ソースのアーカイブを確認または保存したいときは arXiv から LaTeX へを、論文を Typst に変換したいときは arXiv から Typst へを使います。arXiv の識別子にはネットワーク接続が必要ですが、すでにディスクにあるソースのアーカイブには必要ありません。
ソースや図を再利用する前に、必ずライセンスと著者の利用条件を確認してください。
GitHub から読み込む
「GitHub から読み込む」セクション読み込みダイアログで GitHub を選びます。必要なら 設定 → 連携 → GitHub でアカウントを接続し、アクセスできるリポジトリを選択します。
Oleafly はライブラリにローカルのコピーを作成します。編集する前に、メイン文書を確認してコンパイルしてください。読み込み後のプル、コミット、変更の公開については、GitHub 同期で説明しています。
LaTeX プロジェクトを Typst に変換する
「LaTeX プロジェクトを Typst に変換する」セクションOleafly は、すでにある LaTeX プロジェクトの Typst 版を作れます。LaTeX プロジェクトは変更されません。
- LaTeX プロジェクトを開きます。
- ⌘K(Ctrl+K)のコマンドパレットを開いて Typst のプロジェクトに変換 を実行します。
- 新しいプロジェクトの名前 を確認します。既定では、プロジェクト名のあとに
(Typst)が付きます。 - 変換 を選びます。Oleafly が Pandoc でプロジェクトを変換し、Typst プロジェクトを作成して、確認のために一度コンパイルします。
- レポートを読んで Typst のプロジェクトを開く を選びます。
レポートには、新しいプロジェクトがコンパイルできるかどうか、変換されたものの件数、手作業で直す必要があるものが、各コンパイルエラーへのリンクとともに示されます。変換とレポートの詳細は、Typst プロジェクトで説明しています。
PDF を再構成する
「PDF を再構成する」セクション設定 → 実験的な機能 で LaTeX ツール を有効にしてから、必要な出力に合うツールを選びます。
- LaTeX プロジェクトまたはソースのアーカイブには PDF から LaTeX へ
- 編集できる Markdown には PDF から Markdown へ
- 編集できる Typst には PDF から Typst へ
ローカルの PDF 処理は、テキストレイヤーを読み取り、読み順を復元し、図を抽出します。PDF がページ画像でできている場合は PDF から LaTeX へ でスキャン文書モードに切り替えます。この方法は、ツール用のモデル(別のモデルを選ばない限り、ローカルの Ollama モデル)を使い、最大 50 ページの文書に対応します。
結果を PDF と 1 ページずつ見比べてください。段組み、数式、表、脚注、読み順は再構成で問題になりやすい部分なので、PDF からの変換結果を元のソースと同じものとして扱ってはいけません。
原稿を読み込まずに参考文献を追加する
「原稿を読み込まずに参考文献を追加する」セクションBibTeX、RIS、EndNote XML、Zotero RDF は、参考文献と引用から読み込めます。論文やデータのフォルダをプロジェクトの外に置いておきたい場合は、読み取り専用の調査コンテキストとしてリンクします。