# LaTeX から Typst へ

LaTeX の下書きを、確認、保存、または新しいプロジェクトとして開ける Typst のソースに変えます。

LaTeX から Typst へは、Typst の高速なローカルのワークフローを使いたいのに、内容がすでに LaTeX にあるときの出発点になります。一般的な文書構造と数式を引き継ぎ、著者にしか決められない判断は、結果の上に残します。

## こんなときに向いている

- 標準的なセクション、本文、リスト、リンク、表、数式でできた論文やノート
- 既存の下書きが Typst に合うかを試すとき
- 内容を打ち直さずに移すとき

作業が出版社のクラス、大きなマクロ層、Typst に相当するもののないパッケージに依存しているなら、LaTeX にとどまってください。変換しても、ジャーナルが別のソース形式を受け付けてくれるようにはなりません。

## ソースを変換する

1. **LaTeX から Typst へ**を開くか、`/latex-to-typst` を実行します。
2. LaTeX のソースを貼り付けます。
3. **変換**を選びます。
4. 生成された Typst を読み、変換に関する注記があれば確認します。
5. コピーするか、`converted.typ` を保存するか、Typst プロジェクトを作成してコンパイルします。

標準的な `\section`、段落、箇条書き、ディスプレイ数式は、Typst の対応するものに変換されます。`\newcommand{\model}{...}` のような独自のコマンドは、手作業で Typst の関数や変数にする必要があるかもしれません。

## 移行の結果を確認する

同梱の Pandoc による変換はローカルで実行され、生成された Typst に互換性のための後処理を加えます。LaTeX のパッケージの挙動や、文書クラスの見た目のルールは再現しません。

次の点を確認してください。

- 独自のマクロと環境
- 数式の構文と番号付け
- 図のパスとキャプション
- 表と相互参照
- 参考文献と引用のスタイル
- ページの寸法と組版

Typst 版がコンパイルでき、完成した PDF 全体を比べ終えるまで、元のプロジェクトを残しておいてください。逆方向の変換には、[Typst から LaTeX へ](/docs/tools/typst-to-latex/)を使います。

## プロジェクト全体を変換する

このツールが変換するのは、貼り付けたテキストです。複数のファイル、図、参考文献を持つ LaTeX プロジェクトでは、プロジェクトを開き、コマンドパレットから **Typst のプロジェクトに変換**を実行します。別の Typst プロジェクトを作成してコンパイルし、確認が必要な点を報告します。手順は [Typst プロジェクト](/docs/typst/#convert-a-latex-project-to-typst)で説明しています。1 つの数式だけなら、[数式から Typst へ](/docs/tools/equation-to-typst/)のほうが手早く済みます。
